京都のお祭り ~京都三大祭り
由緒正しく、古い歴史と伝統を守っている神社仏閣が数多く存在している京都には、それぞれの神様、仏様に捧げるお祭りが沢山あります。5月に行われる下鴨神社と上賀茂神社の葵祭、7月の八坂神社の祇園祭、平安神社で10月に催される時代祭りは、中でも特に「京都三大祭り」と呼ばれる有名なものです。同じ京都のお祭りでも、この3つの代表的なお祭りの違いや特徴、また成り立ちは、日本の祭り文化そのものをそれぞれ代表しているとさえ言われています。
葵祭と呼ばれる、葵の花の衣装で有名なお祭りは、正式には賀茂祭と言い、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)において、毎年5月15日に開催されているものです。もともとは庶民が祭礼していた祇園祭を見物するための貴族のお祭りだったと言います。お祭りのイベントの中でも特に有名なのは、平安時代の衣装を身につけた射手が、疾走する馬上から3つの的を狙うと言う古くからの馬術を今に伝えるやぶさめでしょう。この時に見事に的を射抜くことができれば五穀豊穣、所願の成就がやってくると言い伝えられています。
全国的に良く知られた京都のお祭りとしては、8月に催される、祇園神社の祇園祭もあります。「祇園祭」と言うお祭りそのものは、疫病の退散や厄除けを願ういわゆる夏祭りとして、祇園信仰とは関わりのない神社であっても名称だけが使われることもあるほど、全国的に広く催されているお祭りですが、総本山は京都の八坂神社です。パレードに文化財の山鉾が担ぎ出されることから、動く美術館とも言われる壮麗なお祭りです。こんちきちんと言う、良く知られた祇園囃子を聞くことのできる山鉾巡行や、1000人の手によって御神輿が担がれる勇ましい様子から、暴れ御輿とも呼ばれる神輿渡御など、沢山の見どころを持ったお祭りです。
京都の三大祭りのもうひとつ、時代祭はその登場が1895年と、他の二つに比べるとずっと新しいお祭りです。これは平安神宮の管理保存のための市民団体である平安講社が作られたことの記念行事として始まったお祭りだからだそうです。時代祭りの行列は、江戸時代からスタートし、延暦まで遡る7つの時代それぞれの衣装をまとった人々が約2000人、距離にして2キロメートルを練り歩く壮大なパレードとなります。お祭りの期間は10月15日から23日までですが、これは行列のキャスティングなども含めた期間で、お祭りそのものは都が長岡京から京都へ移された10月22日となっています。